『ガソリン携行缶へのセルフ給油について』の記事



「ガソリン携行缶にセルフ給油しようとしたら、スタンド店員さんに止められた」・・・実はこれは法規制によるものです。携行缶へのスタンド給油は店員さんにお任せしましょう。


ガソリン携行缶とは、走行中に給油することが難しいときのために、ガソリンを入れて持ち運ぶ金属製容器のことです。形状は、ポリタンクもしくは工具箱に近く、ホームセンターや車用品店などで簡単に手に入れることができます。通常、ポリエチレン製の給油ホースが付属品となっています。

ガソリン携行缶は、ツーリストやレーサーの方にはごく身近なものですが、一般の方が「便利だから」といって扱い方を熟知せずに使用すると、大惨事を招く可能性があります。

現在、消防法では、金属製以外のガソリン携行缶は禁止されています。過去に、ポリタンクでのガソリン携行で爆発事故などが相次ぎましたが、それを受けての措置ということです。

【ガソリン携行缶へのセルフ給油禁止】

以前、ガソリンスタンドでは、携行缶へのガソリン注入が許されていました。しかし、ガソリン携行缶を載せた車両事故で大きな爆発事故が起きたり、携行缶への給油中に引火爆発が起きたりしたことから、“ガソリンスタンドではスタンド店員のみが携行缶注入を行う“ということが法律で定められました。

スタンドによっては、ガソリン携行缶にセルフで注入できないようなしくみになっている店舗もあり、そういう場合はスタンド店員さんを呼んで給油をお願いするという形式になっています。
セルフスタンド以外でももちろん、スタンド店員の方に給油してもらうのが鉄則です。

ガソリン携行缶への給油自体には、違法性はありません。たとえば車やバイクのガス欠防止目的以外でも、農業器具やチェーンソーなど小型エンジンが搭載されている機器、もしくは小型の船などの給油目的でも、ガソリン携行缶への給油は恒常的に行われていることです。

【ガソリン携行缶の取扱いと危険性】

以下に、ガソリン携行缶の取扱いに関する注意事項を挙げてみます。

◆高温多湿や直射日光に注意
ガソリンは非常に揮発しやすい性質で、ガソリン携行缶からの給油中にも容器付近では気化現象が起こっています。引火物が周囲にないかよく確認してから、給油を行うように気をつけましょう。

◆内圧の上昇に注意
ガソリンは高温の場合だけでなく、超低温状態(−40℃)でも気化を起こします。携行缶内で気化が起こっている場合、フタをあけるとガソリンが噴出することがあります。

◆静電気に注意
携行缶から車などに給油する際、気をつけたいのが静電気です。とくに冬場の給油には十分な注意が必要です。

◆携行缶および付属品の状態に注意
ガソリン携行缶は基本的に金属性です。時が経つとともにサビなどが生じます。また、給油ホース内の水分や汚れにも注意しましょう。


ガソリン携行缶でガソリンを長期保存するのは難しいので、中身のガソリンは早めに使い切るようにしましょう。