『CDラジカセの行く末は』の記事
CDラジカセ。持ち運びが可能でシンプルな懐かしい音響機器です。東芝、ソニー、ビクター、パナソニックなど各大手メーカーから現在も販売されてはいますが、さて今後の需要は・・・?
”CDラジカセ”という言葉の響き。それだけですでに懐かしい気持ちにさせられます。ときに、CDラジカセは今、どこへ行ってしまったのでしょう?
【CDラジカセはバブルの産物】
CDラジカセは、正式には”CDラジオカセットレコーダー”といい、CD機能とカセットテープ機能に加えてラジオチューナーが内蔵されている音響機器のこと。今の若年層の方は、もしかしたらご覧になったことすらないかもしれませんね。コンセント電源だけでなく乾電池でも駆動するため、少々重いながらも移動に堪える、持ち手付の音響機器のことです。「現在のCD・MDコンポよりも音質が良い」という意見も少なからずあり、CDラジカセにはいまだに根強いファンが多いとされています。
CDラジカセが”バブルの産物”といわれるゆえんには、当時高級品だったにも関わらずCDラジカセが飛ぶように売れたことが挙げられます。CDラジカセ発売当時はちょうどバブル期にあたり、CDラジカセは”バブルラジカセ”とも呼ばれていました。しかし現在のCDラジカセ価格は1万円以下にまで値下げされており、その安さから再び需要が高まっているともいわれます。現在のCDラジカセはますます小型化・軽量化が進み、現在またその良さが見直されつつあります。
【メーカーによるCDラジカセの音質の違い】
同じ大きさのスピーカーでも、メーカーが違えばまったく音質も異なりますね。CDラジカセも同じで、好みの問題ながら個人的にはVictor(ビクター)とPanasonic(パナソニック)製品の音質(とくに重低音や音響の点)が良かったのではないかと記憶しています。
【CDラジカセの便利性とデザイン性】
CD/MDコンポが主流のいま、再びCDラジカセのデザインが消費者には目新しく映っているようです。何よりもコンポタイプよりも場所を取らず、簡単に移動できることから、その便利さは評価されるべきものだといえるでしょう。
また、バブル時代には黒やシルバーなどの単一色だったCDラジカセ。現在ではコンポと同じく光るデジタルパネルやLEDライト、華やかなカラータイプなど、凝ったデザインものが店頭に並んでいます。電気機器は多機能になればなるほど壊れやすいという欠点がありますが、CDラジカセは機能的にはシンプルそのもの。現在の”5枚CDチェンジャー”などは、便利すぎてかえって不便を感じることもあります。そういうときに懐かしく思い出されるのが、CDラジカセのシンプル性だったりします。
【その他の代表的メーカー】
東芝、SONY(ソニー)、Aiwa(アイワ)、SANYO(サンヨー)、KOIZUMI(小泉産業)あたりが有名で人気度の高いメーカーです。とりわけ低コストのAiwaは人気度、需要度ともに高かったようですが、SONYに吸収合併された今では、アフターサービスなどの限られた事業内容となっています。
【CDラジカセの気になる行く末】
i-Podなどに音源が移りつつある今、CDやMD、カセットテープなどのかつての音源需要は減りつつあります。ということは同時に、CDラジカセ生命も絶たれることになるのでしょうか。
CDやMDはまだまだ今後も需要が高いはずなのですが、問題はカセットテープとラジオ機能でしょう。カセットテープは保管状態や時間の経過による劣化が激しく、音質も確実に落ちますので、さびしいことですが、今後はおそらくこの世から消えてゆく運命にあるでしょう。またラジオも、ラジオ単体の方が電波の入りが良いとされており、CDラジカセの一機能としての必要性には疑問を感じるところです。
ただ、使いなれたCDラジカセを愛用する中高年層の方にとっては、CDラジカセはなくてはならないもの。また、懐古趣味的な需要としても、CDラジカセはやはり必需といえる存在なのかもしれませんね。
CDラジカセが、単なる時代の産物で終わることのないようにと願うばかりです。